歯車の噛み合い はぐるまのかみあい
人工的に作られた秋と言う季節の中
植えられた木々は色付き空気が動き風という名になれば
葉は木から落ち、落ち葉となって地面に落ちる
そんな風景が一層秋と言う季節感を出している中
焦りが入った声が響いていた。
「ねぇ、君!しっかりして!!
どうしょうアスラン、この子目を覚まさないよ」
目を瞑り、所々赤く染まった服を着た人物を
腕に抱き上げ、声をかけてみるものの反応は無く
不安になったのか隣にいた少年に声をかけるが
「キラ、そんなに揺さぶったらダメだと思うけど・・・」
不安そうにしている少年とは違い冷静に判断し
言葉をかけが
「どうしてこんな姿で、こんな場所に倒れていたんだろう?」
腕に抱かれている人物をから感じ取った疑問を呟き言葉にするが
「そんな事ドウでもいいでしょう!?
早く治療してあげないと!!」
耳に入ってきた言葉を振り払う様に勢い良く立ち上がると
腕にいた人物を落さない様に抱き直し走りだしてしまい
一緒にいた人物に置いていかれまいと追いかけ
2人してその場を離れた。
住宅街の中にある1つの家に入って行き
出迎えてくれた女性に早口で説明すると
急ぎ着替えと救急箱を用意され手渡されると
女性は姿を消しどこかへと行ってしまった。
肩で息をしながら、渡された救急箱を開け
赤く濡れている服を脱がし始め
見え始めた肌からは目を逸らしたくなる様なキズや痣が見え始める。
「酷い・・・・女の子なのに」
見ているだけだった少年も眉間に皺を寄せ
呟かれる言葉と見えている姿に頷く
消毒されイタイと感じ体を動かすなどの反応を見せる事も無く
腕に抱かれたままの人物は目を閉じたまま
治療を受けると、先程いなくなった女性が姿を現し
「キラ、アスラン君
お布団の準備が出来たから運んであげて」
柔らかな声に頷き、包帯やガーゼなどを当て
着替えを済ませると、言われた通り布団に寝かせ
付き添う為、腰を下ろしかけるものの
「キラ、きちんと説明しないといけないから
1度リビングに戻ろう」
「・・うん・・・・まだ起きそうにないもんね・・・」
自分に言い聞かせる様に呟くと
静かに部屋を出ていった。
リビングで待っていた女性と向き合う様に座り
経緯を話し出す。
「身分を表すIDもないし
体もキズだらけだし・・・いったい、どうしたのかしら・・・」
誰もが持っているはずの身分を証明する為のIDが無ければ
病院にも行くことも出来ず
家族に連絡する事も出来ず
深刻な雰囲気が出始め
誰もが言葉を言う事が出来ず沈黙が広がりだす。
そんな中、男性が帰宅し
再び今の現状を初めから説明し始め、先程と同じ所で沈黙し
消え始めていた暗い雰囲気が広がり始めるが
「父さん、母さん、あの子この家に置いて上げたらダメかなぁ」
意志を込め、自分の考えを言うが
「キラ、そんな簡単に!」
「解ってる!
僕もアスランもまだ子供で
父さんや母さんなしでは生きていけない事だって解ってるよ!
でも、あの子・・・・・
あんなにキズだけになって、誰かに助けを求めたんじゃないかて!
そう思うんだ。だから!」
隣に座っていた人物に静止されるが
溜めていたものが溢れてたのか勢いは止まらず言葉を言い続けるものの
最後には言葉にならず俯き、膝の上には拳が握られ
再び沈黙が広りそうな中
ため息が聞え
「解った。その少女を我が家で預かろう」
男性特有の低い音の言葉が聞え
俯いていた少年は、勢い良く顔を上げるが
「でもな、キラ。
もし、あの子に迎えが来たら帰す事になるんだぞ?
それが、どんな迎えでもだ」
解るだろう・・・
続けられた言葉に俯く事はせず
「うん・・解ってるよ」
真剣な表情で頷き
真正面から向けられている視線を受け取け
覚悟を表した。
「よし、ならなんの問題も無いだろう。
キラもアスラン君も夕食が出来るまで付き添ってやるといい」
リビングを後にし、言われた通りに
少女が寝ている部屋へと入って行くと
1度も目を覚ましていないのか、
先程寝かせたままの姿だった。
「この子、なんて名前なんだろう・・・・」
眠っている少女の頭を撫ぜ
柔ら並みのある視線を送る
「さぁ・・・それより何処から来たんだろうな」
警戒心を取れないのか
どこか冷めた言葉を視線を送るが
「もう、アスランは警戒しすぎ。
それに、この子は僕の妹になるかもしれないんだから
もし、泣かせる様な事があったらアスランでも許さないからね」
先程までの優しい表情を一瞬に消し
怒りを含んだ睨みと声に
「いもうと、て・・・・
キラ、いくらなんでも早すぎないか・・・・・・・」
呆れて何も言えなくなるものの
厄介な事にならなければいいけど・・
心の中で思いながらも
視界に入る嬉しそうな表情を見てしまうと
ため息すら出なくなってしまう自分に
呆れたが
少女は目を覚ます事無く
1日が終わっていった。
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第1話
プロローグと言う事で出会いを書かせて頂きました。
予定では3話まで出会い〜別れを書いていきたいと思います。
もし宜しければお付き合い下さい。
あ、誤字脱字がありましたら教えてください!
2003 8 9